おもしろい話 病原菌がいなくなった。・・・2 [微生物 病原菌]
日本を代表する魚類防疫士の一人であるMさんとは、20年以上にわたり色々なデータを取ってきました。
当時Mさんは、東大の江草研究室からのご指名で、国際シンポジウムで講演されたり、
30年あまりにわたり専門誌2誌に魚病の連載を持たれたりしていました。
当時から養殖では、病気が発生するとその都度、 「菌を分離し、薬剤の感受性を計り、効果のあるものを1クール投薬するという方法。」 が主だったと思います。
それでも、薬剤耐性や菌交代現象なども多発するようになり、
初めは、「それぞれの病原菌を押さえられないか?」から始まり、
やはり、「病気にかかりにくい魚を作るべきだ。」
「薬をあまり使用しないで養殖はできないか?」
とだんだん理想は高揚し、何十年も試験を続けるようになりました。
以下は、その中のデータの一つです。
おもしろい話 病原菌 Ⅱ
ヒラメの魚病生菌エドワジエラタルダのコロニーが、時間と共に減少していく状況写真です。
*写真1(原本をもらっていますが出てこないので、同じもののコピーを引用します。見えにくいですがご容赦ください。)
野人のたわごと
5年~30年以上、皆さんと一緒に色々なノウハウを活用して、経営に取り入れていると長期間続けているうちに
「ヒラメのエドワジエラ症が、前ほどまん延しなくなったような気がする。」とか
「出ても、本当に効きにくくて苦労していた薬や治療が、良く効くようになった気がする。」とか
「最近、牛を出さざるおえないような強い乳房炎が、以前ほどでなくなったような気がする。」とか
「乳房炎が出ても、治療が良く効くようになったので、乾乳期にきちんと治療するようになった。」とか
「作物の立ち枯れが、あまり出なくなったような気がする。」
などのお話を農家や漁家のご主人から、良く聞く様になります。
一番面白かったのは、
魚病研究室で 永年機能水の色々な作業や試験をしていると、ある時室長のⅯさんから、「エドワジエラを培養しても強く出なくなった。培養できなくなった。」というようなお話をお聞きしてことがありました。
もしかすると、研究室の「場」が変わったのかな? と考えたのを覚えています。
もしかすると上の写真のようなことが、消化器官内や細胞内、そして生け簀の中や、畜舎の中や、圃場で、長い年月をかけて起こっているとは考えられないでしょうか?
その後
2008年には、「細菌鞭毛タンパク質輸送装置を駆動するエネルギーの実態を解明ー細菌鞭毛を駆動する主要動力源は、プロトン駆動力だった。」
2008年1月24日Natureに掲載。大阪大 大学院 生命機構研究科。
JSTプレリリース2008年1月24日
という論文が発表されています。
また、現在はコロナの影響もあって、大手家電メーカーからは、強制的にOHラジカルをつくって、空気中の細菌の膜蛋白からプロトンを奪いとって死滅させるという機能を持った空気清浄機もたくさん出始めました。
M,さんののデータ写真は、上記論文の掲載される10年前、魚類養殖専門誌アクアネット1998年12月号で掲載されました。
まだ気が熟してなかったのか、当時は病原菌は抗生物質や合成抗菌剤で死滅させようとするのが、唯一の方法であったような気がします。
今は、いろいろな試験を通じて、個人的には、機能水やA飼料の中にも上記のような作用を持ち合わせているものもあると、考えています。
そして、それぞれの機能や作用機序には差異があると思います。
いやー、おもしろい、おもしろい。
いろいろなやり方や、考え方があると思います。
そしてその考え方やり方が、経営のアドバンテージになる様な技術を選択されるのが良いと思います。
事実は小説より奇なり。
バイロン「ドン・ジュアン」の中の一節から生まれた言葉。
牛元気情報 http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
魚元気情報http://sakanagenki.blog.ss-blog.jp/
農家(作物)元気情報http://noukagenki.blog.ss-blog.jp/
*写真1 水野芳嗣 薬を使用しない養殖の試み(下) アクアネット1998・12月より
当時Mさんは、東大の江草研究室からのご指名で、国際シンポジウムで講演されたり、
30年あまりにわたり専門誌2誌に魚病の連載を持たれたりしていました。
当時から養殖では、病気が発生するとその都度、 「菌を分離し、薬剤の感受性を計り、効果のあるものを1クール投薬するという方法。」 が主だったと思います。
それでも、薬剤耐性や菌交代現象なども多発するようになり、
初めは、「それぞれの病原菌を押さえられないか?」から始まり、
やはり、「病気にかかりにくい魚を作るべきだ。」
「薬をあまり使用しないで養殖はできないか?」
とだんだん理想は高揚し、何十年も試験を続けるようになりました。
以下は、その中のデータの一つです。
おもしろい話 病原菌 Ⅱ
ヒラメの魚病生菌エドワジエラタルダのコロニーが、時間と共に減少していく状況写真です。
*写真1(原本をもらっていますが出てこないので、同じもののコピーを引用します。見えにくいですがご容赦ください。)
野人のたわごと
5年~30年以上、皆さんと一緒に色々なノウハウを活用して、経営に取り入れていると長期間続けているうちに
「ヒラメのエドワジエラ症が、前ほどまん延しなくなったような気がする。」とか
「出ても、本当に効きにくくて苦労していた薬や治療が、良く効くようになった気がする。」とか
「最近、牛を出さざるおえないような強い乳房炎が、以前ほどでなくなったような気がする。」とか
「乳房炎が出ても、治療が良く効くようになったので、乾乳期にきちんと治療するようになった。」とか
「作物の立ち枯れが、あまり出なくなったような気がする。」
などのお話を農家や漁家のご主人から、良く聞く様になります。
一番面白かったのは、
魚病研究室で 永年機能水の色々な作業や試験をしていると、ある時室長のⅯさんから、「エドワジエラを培養しても強く出なくなった。培養できなくなった。」というようなお話をお聞きしてことがありました。
もしかすると、研究室の「場」が変わったのかな? と考えたのを覚えています。
もしかすると上の写真のようなことが、消化器官内や細胞内、そして生け簀の中や、畜舎の中や、圃場で、長い年月をかけて起こっているとは考えられないでしょうか?
その後
2008年には、「細菌鞭毛タンパク質輸送装置を駆動するエネルギーの実態を解明ー細菌鞭毛を駆動する主要動力源は、プロトン駆動力だった。」
2008年1月24日Natureに掲載。大阪大 大学院 生命機構研究科。
JSTプレリリース2008年1月24日
という論文が発表されています。
また、現在はコロナの影響もあって、大手家電メーカーからは、強制的にOHラジカルをつくって、空気中の細菌の膜蛋白からプロトンを奪いとって死滅させるという機能を持った空気清浄機もたくさん出始めました。
M,さんののデータ写真は、上記論文の掲載される10年前、魚類養殖専門誌アクアネット1998年12月号で掲載されました。
まだ気が熟してなかったのか、当時は病原菌は抗生物質や合成抗菌剤で死滅させようとするのが、唯一の方法であったような気がします。
今は、いろいろな試験を通じて、個人的には、機能水やA飼料の中にも上記のような作用を持ち合わせているものもあると、考えています。
そして、それぞれの機能や作用機序には差異があると思います。
いやー、おもしろい、おもしろい。
いろいろなやり方や、考え方があると思います。
そしてその考え方やり方が、経営のアドバンテージになる様な技術を選択されるのが良いと思います。
事実は小説より奇なり。
バイロン「ドン・ジュアン」の中の一節から生まれた言葉。
牛元気情報 http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
魚元気情報http://sakanagenki.blog.ss-blog.jp/
農家(作物)元気情報http://noukagenki.blog.ss-blog.jp/
*写真1 水野芳嗣 薬を使用しない養殖の試み(下) アクアネット1998・12月より
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