SSブログ
子牛 元気 ブログトップ

農家のご主人のお話   R2年2月10日 子牛元気(下痢)+ 変動係数+土佐あか牛の話などなど [子牛 元気]

R2年2月10日 子牛元気 (下痢) +  土佐あか牛  の話題など          
 
愛媛県 K牧場  繫殖60頭位    ミネラル調整液(機能水)使用
以下 配達の時、オーナーから聞いたというお話です。

「 『白痢』の子牛にミネラル調整液(機能水:サンビオ水)を使用し、治療なしで治った。朝・晩で治ったが、念の為次の朝も飲ませた。」これが2回続いて驚かれていた。 2回目は、少し悪い様なので、150ccずつ飲ませた。」との事でした。

*今回はたまたま良かったですが、下痢の病原体にも、死亡率の高いサルモネラ菌やロタやコロナウィルスなど死亡率の高いものが多々ありますし、必ず獣医先生に見てもらった方が良いと思います。
また、これは極端に反応が早いです。もともとこういう使い方を考えていませんでしたが、オーナーの皆様が色々なことをされて、教えていただいて、事後で過去30余年のテスト結果から仮説を立てていくという感覚です。


熊本や日田のオーナーや奥さんから「子牛の下痢が減った。」「多く摂餌しても便が緩くならなくなった。」などよくお聞きします。

これはもちろんミネラル調整液で治ったのではありません。短期間で治まったという事は、飲ませることによって、口から肛門までの「場」が変わって、病原菌の繁殖ができにくくなり、有効菌の強い場に変わった為、結果として症状が治まったのだと考えています。
受け入れる側の牛の体を細胞レベルで活性化して、もともと持って生まれた代謝生合成などの機能をいかんなく発揮できるようにすることを狙っています。これらの資材自体がきくのではなく、牛自体の抗病力や免疫機能や普通に働いて治まったのだと考えます。

餌を食わなくなった牛に、サンビオ粉末やサンビオ水を入れてやると、4~5日でエサを食べ始めることが多々あります。

色々な処置をしてもダメだった牛が数日で食い初めて、オーナーの皆様よくびっくりされています。これは、おそらく第一胃の原生動物の「環境場」が数日で変わってきて、原生動物や微生物の活性度や数量が本来の健康状態に戻り、牛が本能的に摂餌できるようになるのだと思います。                             

まさに上記の白痢のお話もそう言う事ではないかと思います。
それにしても2日3日というのは早すぎます。 今までの例では、牛の状態によりますが4~5日から、発情が来ない場合などは20日位は最低かかるようです。
どうしても今まで同様の考え方で、対処療法的な使い方になってしまうので難しいと思いますが、本丸である経営(経常利益)の大幅UP までいってほしいです。

さかのぼればさかのぼるほど、牛自体が、本来の子牛が持っている生命力・代謝合成の能力を発揮して、変動係数の少ない大きく揃った子牛になってきます。熊本では、周年サンビオ粉末を投与して出産1ケ月前に止める方や、出産2ケ月前から投与する方など、それぞれの牧場でやり方が違います。特に初産の場合などは、元気で丸みのある子牛が出てくるためそれぞれ色々なやり方をされております。うまく活用すれば、出てきた時点で子牛が元気です。活性化しています。よって、そのまま続けてサンビオ粉末などと投与していくと、事故や下痢に悩まされることが減ると思います。

酪農に関しては、皆さん搾りも乾乳も子牛もずっと周年投与されています。

繫殖では、事故で落ちることや、育たないことがあまりなくなり、ほぼ全頭が大きく揃って今までより高く売れるようになれば、良いのではないかと思います。

上記のKオーナーとお付き合いのある肥育大手(愛媛では)の社長さんが、下痢で困っているという事で、伝えておいたというお話でした。

愛媛のこの地区では約10年ほど前から、こういった技術を使い始め、今は愛媛を代表する酪農家になったり、経営が全く変わった繁殖肥育農家も数件ありますが、出入り業者さんから情報が入る事は少なく、「この資材や、やり方のことは全く知らなかった。」という事でした。…「反省!」

これからは何とか情報だけでもできるだけ多くに方に発信できればと考えて、R1年末からブログ「牛元気情報」を作りました。今熊本の100軒位の牧場オーナーに読んでもらっています。 色々な情報が入る事は、経営者にとって大変大きなアドバンテージになるからです。                                        
もし宜しければ、熊本で牛の色々な課題に取り組んでいる現状や結果をご覧になってください。 よろしくお願いいたします。4~5年前から各オーナーにお聞きした情報を掲載しています。(最終ページにQRコード入れさせていただきます。)

牛元気情報 http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
                                                          
愛媛県S畜産     肥育650頭 + 繫殖親牛30頭位
上記K牧場より紹介いただき配達に行ったKさん(弊社)がおうかがいしたというお話です。

「和牛子牛で一頭ひどいのがいるので、それに使用する。」との事でした。

S社長も、今までやってきたやり方(現実にはそれで今も困っているはず)、薬を使う時のような対処療法的な考え方のようです。 これではなかなか上手く行かないと思います。 近いうちにお会いして、ちゃんと説明しないといけません。…「反省!」  

受け入れる側の牛が、細胞レベルで活性化し本来持って生まれた代謝・生合成機能を発揮できる状態になれば、添加物も良いもであれば反応するであろうし、薬も良く効くと思います。 獣医先生の治療が間違っているのではなく、受け入れる側の牛の体が代謝できないのだと思います。
枝葉末節に経費を使い、大元である牛の体を作ってなければ思うような飼養管理ができなくなり、事故や病気にも悩まされることが多くなるため、心身ともに疲れ果てるし、また経営もしんどくなってくると思います。 直接経費として、牛の体を活性化することを第一に考え、間接経費を減らして、収入を増やして経常利益を伸ばし経営をより良くしていくのが、回り道のようで一番の近道ではないかと考えます。
育成期は、全頭が健康に大きく揃って、ばらつきなく育つのが一番だと思います。  
(出荷時の肉色や脂肪交雑などもコントロールしやすくなるのではないでしょうか?)

それぞれの牧場に応じた使い方を開発されて、ますます良くなっていただきたいと思います。

以下 参考データ


黒毛和牛中間育成 変動係数テスト.jpg
                              

当時のE試験場長が、良く出入りされていたHさんの希望でデータを取られました。
これは、平成16年(2004年)9月1日に取りまとめていただいたデータです。
熊本での酪農や繁殖の課題克服にあたり参考にした基礎データの一つです。(試験区には、サンビオ粉末を使用しています。)場長が変動係数を取られたのは、さすがだと思いました。現場重視で、専門が和牛の先生でした。

だだし試験期間が短く、実際 現場では皆さん4ケ月を超えた頃から大きく揃い始めるといわれている方が多いです。
例えば、「ET市場で購入した3~4ケ月の子牛に与えていると、8ケ月超えた頃から牛が変わってきて、10ケ月位で大きく揃ってくる感じ。」などと、ある現場長などは言われています。

                                       
このデータは,当時学者先生方が、変動係数が大変説得力があると言われていました。

現在までに、ブリやスズキの中間育成、酪農の後継牛やETやF1、和牛の繁殖及び肥育などに使われてきました
                                       
土佐あか牛      土佐あか牛の記事を拝見させていただいて

土佐あか牛は、黒毛和牛とは違う赤牛独特の赤身の良さを生かした新基準を独自に決めて評価し消費者に問うていく。というような記事だったと思います。
                                       
今消費者のニーズは過去とは別物になり色々な意味で、永い慣習に一石を投じたように感じました。
                                       
時代は常に流れ、変化していきます。いいことだと思います。その中でますますいい技術が出来、また磨かれ、今以上に諸外国が追従できない産業に成長していってほしいと思います。供給側も柔軟にフレキシブルに変化していかなくては、生き残れません。
                                      
十数年前、高知県の養殖マダイ「海援鯛」の飼料設計に携わり、(飼料メーカーはH社)

海援隊が養殖マダイで日本一のキロ単価で取引されていたころ、

K試験場長が、「土佐あか牛は肉質は非常に良いのだが。赤身特有のドリップが出やすい。 海援鯛は何日も日持ちするしドリップも出ないので、同じような考え方で土佐あか牛のテストをしよう。」という事で,DG向上、ドリップ検査、および褐変(メト化)のテストを行ったことを思い出した。(牛元気情報中データ参照してください。)


同時期に開発していた。K県の地鶏「はちきん地鶏」の飼料要求率改善テストも2年にわたり行った。

結果として土佐あか牛のDG・ドリップ・褐変ともに良い結果がえられた。

また、はちきん地鶏に関しては、担当Y獣医先生がビックリされるほどの結果が得られた。                                    
(牛元気情報中、地鶏データ参照。)


フィールドデータ中心に30余年にわたりテストしてきましたが、やはりどんな良い方法が開発されても、地域で培ってきた技術が、市販の餌に反映されることはあまりありません。                                        しかし各オーナーは、毎日現場で命がけで仕事をしています。情報もとらないで今まで通りのやり方だけを続けて、沈んでいくわけにはいきません。

その上、またその上を行かないといけません。

だから経営は苦しいけれど楽しいのです。「これを楽しむ者には如かず」まで行かないとですね。。


30余年前からデータを取ってきて、当時の色々な先生方にお世話になってきました。
いま私は当時の先生方の年齢になりました。

これからは、微力ながら今まで以上に、少しでも皆様のお役にたてるよう、オーナーの皆様のお話にプラスして、過去に這いずり回って取ってきたデータの説明や解説を、仮説を交えてしていく所存です。

色々な情報源の一つとして、お役に立れば幸いです。活用してください。

そして皆さんもっともっと良くなってください。 これからの畜産業界のために、そして若い後継者たちにも夢を与えてあげてください。
余談
私は、牛肉の流通に関する慣習や法律のことがわからないので、的外れになると思いますが、養殖魚類も相場に左右される弱点がありました。今もほとんど変わりません。

20年ほど前に養殖マダイのブランド創世記に、初めての漁協ブランドや、初めての県漁連ブランド、民間の小規模業者が集まって作ったブランド、など携わってきました。
                                      
現在は、行政の指導などで、各県ほとんどブランド魚(名前が付いている)ばかりで、乱立しブランド魚の意味がなくなっているとも思えますが、(これは、消費者が評価する)

15年ほど前、高知県の小規模養殖マダイ業者が集まって作ったブランドは、現在も周年浜値㎏単価 1100円で売り切っています。(契約先に)ちなみに今の浜値は600円台だと思います。但し、浜値が1200円になっても1100円で出さなくてはなりません。が、これなら十分適正利益を出せますし、原価割れすることもありません。 (何しろ浜値が300円台になったこともあります。原価は現在700円くらいかな。)                                         このグループも、大手業者さんほどではありませんが、エージェントを通じて輸出もしています。
自分たちがこだわったマダイを作って、値決めをして、それを認めてくれた先と契約して出荷していく。
長い取引を続けていただくために、品質は落とさない、経営のために歩留まりや飼料効率も良くする努力を惜しまない。新しい情報や技術も積極的に取り入れていく。というような事でしょうか。品質が落ちたら、その時点でブランドは崩れます。

                                       
今は日本酒なども、それぞれの蔵元が努力して、単独で輸出しています。 日々努力し、考え続けていれば必ずそれぞれの生き筋が見えてくるのではないでしょか。
                                   
オリーブ牛 先日 お世話になっている「和牛種雄牛造成激論会議」の中で、オリーブ牛の情報を拝見させていただきました。

香川県のオリーブ牛を生産されてるオーナーの方々は、エージェントや県と一緒になって、行政ならではの力を発揮してもらい、まさに新しい牛肉の価値を創造し、それに合った値決めをして、評価してくれる先に販売及び輸出するという、理想的な経営をしておられるようです。

和牛業界は世界が認めてきたようですが、今からの激動の時代、本当の意味での面白い時代に、新しい生き筋をご自分たちで創造された一つの良いお手本だと思います。                                        
まさに「販売なくして事業なし。」を地で行き、成功させた素晴らしい実績だと思います。
若いオーナーや、これからの後継者の皆さんにも大きな夢を与えることができると思います。


和牛 + ノルウェー産サーモン(トラウト・アトランティックサーモン)
ノルウェーでは実質的に国がサーモンなどのグローバルプロモーションをし世界へのマーケティングプロジェクトを実施しているという事です。

現在トラウトやアトランティックサーモンの市場は世界に広がっており、その内ノルウェーの販売額は1990年以降約7倍になり世界シェアは約51%(2013年)という事です。ノルウェーの一人当たりGDP は世界第4位(ちなみに日本は26位)で、国を支える産業の一翼を担っていると言っても過言ではないと思います。
欧米と日本とでは文化や国の政策の方向が違うので何とも言えませんが、日本の和牛はそれらに匹敵する日本発の食材になりうるポテンシャルを持っていると思います。
また、生産者の方々の技術向上の熱意も大変強いと感じます。
今、世界経済の先行きが見えない中、ご苦労されていると思いますが、日本の和牛のこれからの時代に向かっての「生き筋」が見えてくると思います。
大丈夫です。頑張ってください。そして皆さん、もっともっと良くなってください。

                                       

宜しければQRコードをスマホに取り込んで、牛元気情報をご覧になってください。
過去の情報も、何度でも見られます。
                               
QR_Code1576639163牛(畜産)元気情報.png        


牛元気情報http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
    担当 (有)サンビオ 横田

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ネットコミュニティ
子牛 元気 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。