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おもしろい話  成長が早くなった。・・・同じエサで。・・Ⅰ [成長の速さ]

おもしろい話  成長が早くなった!・・・同じエサで。・・Ⅰ


畜産動物でデータを取る時、 

短期間で変化の方向性が判ることや、短期間で予備試験代わりとして取りやすいこと等から、

ブロイラーで試験することが多くありました。



以下  愛媛県 某高等学校 畜産課の ブロイラーのデータです。

この試験では、試験区の飲水のみ「機能水」に切り替え、その他の条件はT区C区ともに同じとしました。


当時の担当教諭の先生から 「『全国の発表会で2位になった。』とお聞きしました。」

データを取り始めた翌週から、あまりに差が出るので先生がびっくりして、毎週「すごい結果が出でいます。」と電話をいただいたのを覚えています。

試験が終わった後、「すべての校内の畜産動物に、無償で、配管工事と水処理をずっとしてください。」となんどもお願いされたのも良い思い出です。

途中で水を切らすミスがあったのが少し残念でした。

2000N高校ブロイラー育成テスト_LI (2).jpg



野人のたわごと

代謝生合成の機能が向上したのか、DGや飼料効率が良くなっています。

また脂肪酸組成やアミノ酸組成も変わり、肉の食味も変わってくるのではないか?と思います。(本来の美味しさになる。)

また、抗病力や免疫機能も向上しているのではないか? ともおもぃます。

以前取ったデータを探しておきます。

そして、

それらの積み重ねが、本丸である経営の安定化へとつながっていくと、 個人的には考えています。





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おもしろい話 成長が早くなった。・・・2 [成長の速さ]

おもしろい話  成長が早くなった。 同じエサで・・・2


やはり代謝が良くなったんじゃないのかな?


猛暑の中のテストでした。・・・ブロイラー

S先生 N先生 (当時養鶏試験場)ともに家禽の専門家です。

同じエサ、同じ管理、試験区だけ餌に無機物のA飼料を混ぜました。(無機で栄養成分なし1%添加 触媒作用に期待 )

成長 + 歩留まり(寸評)

ブロイラー
0-3週 3-8週
対照区1 800.5 2046.8
対照区2 782.0 1979.8
試験区     765.0 2324.0

E試験場ブロイラー_LI (2).jpg

テスト区 VS 対照区1   増体重 8,4%  増
テスト区 VS 対照区2   増体重 11,8% 増

担当獣医先生(家禽類専門)より。この暑さで、3kgを超えるのは立派だと思うとの、 寸評をいただきました。

試験区を 西日の当たる環境の悪い鶏舎に設定したのにもかかわらず、猛暑の日々の中 西日の当たらない対照区のブロイラーが熱射病で多数斃死したのにもかかわらず、試験区は数羽だったのも記憶しています。(歩留まり)

また、詳細には試験前期の生育成長の一番盛んな時期に、成長率が大きく変わりました。
初期 中期 後期 の平均が、以下のデータです。




野人のたわごと


個人的には、

「家禽類も本来持って生まれた代謝機能を大いに発揮することによって、エサ食いが良くなり、エサをよく代謝し、生合成することによって、成長が早くなるんだろうなあ。」と感じています。

魔法ではなく、本来の能力に近づいただけだと思います。
ブロイラーがダチョウになるわけではありません。

もちろん、消化管の中の「環境場」が変わることによる、原生動物や微生物の発生数やバランスや活性度UPによる作用や、

暑熱に対する閾値の拡大など、色々なことが考えられ、

それらたくさんのファクターの相乗作用だと思います。


どちらにしても、農家のご主人達はほぼすべからく、事業ベースでの、このような結果を望んでいます。


色々なやり方があると思います。

簡単なやり方で、飼料要求率のよくなる方法をうまくチョイスして、経営に役立てていくのがよろしいかと思います。

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おもしろい話  成長が早くなった+ばらつきが無くなった・・・3 [成長の速さ]

おもしろい話  成長が早くなった+ばらつきも無くなった・・3

魚類も代謝が上がるんだろうなあ!

特に変温動物では、低水温時に差がつくだろうなあ。

当時、日本で初めてのブランド真鯛を協力して完成させた、中堅の飼料及び魚類販売会社D社のとられたデータの一部です。フィールドデータの為、研究機関のような正確なデータにはなりませんが、方向性を見ていくには一番良い、現場データです。

D社のブランド真鯛は、大変評価の高いブランド真鯛でした。
私がはじめてお手伝いさせていただいたブランド鯛です。
日本のブランド真鯛の草分け的存在でした。

愛媛県魚連の「愛鯛」や土佐の「海援鯛」は、このブランド真鯛に続きました。

同じエサ(モイストペレット)、同じ管理で、餌の練り水を
機能水(ネオ)に変えました。対照区は水道水。

テスト
養殖マダイ 1  (飼料メーカー)

2ケ月半 増重量

鯛 モイスト成長 増肉係数 (2).png

マダイ増体重79日間.png

増体重 25.6% 増


テスト
養殖マダイ  2 (飼料メーカー)

10ケ月間   増体重

マダイMP投与テスト 北灘.png

マダイ増体重269日間.png

増体重 32.4%  UP

測定は各生簀からランダムに取り上げて測定するため、誤差はどうしてあると思います。
しかし
増肉係数が23%違っているだけでなく、

ビリ(小さい魚)が、T区 804g C区 556g
尾叉長の最小が、 T区 32、8cm C区 28、9cm  

「ばらつき」も非常に小さくなっています。

これは、売り上げに対する貢献度(利益貢献度)が非常に大きいと思います。

当然試験された漁家のご主人は、それが目的です。





野人のたわごと


個人的には

タンパク比の非常に高いモイストペレット(CP比60)を使用しているので、かなり代謝機能が高くないと餌の良さを引き出せないだろうと思います。

魚類も動物もATPは同じ反応で作られるから、当然 代謝生合成の機能が活発になれば、同じような結果が期待できるんではないか? とも思います。

魚類は変温動物なので、とくに冬場の代謝が下がるのでそこらへんで差が出てくるということもあると考えられます。

そのあたりの検証につながるデータも、探しておきます。

高タンパクの餌が代謝出来れば、増肉係数が向上しエサが実質安く上がるでしょう。 そして、エサやりの労働時間も減って費用対効果もますます良くなります。


色々なやり方があると思います。

ちょっとしたことで、経営内容が向上する(経常利益率があがる見込みがある) ようなことがあれば、試して見られればよろしいかと思います。

こういう 面倒くさいことの繰り返しが、経営のアドバンテージになってくると思います。


だだし、飼養管理が基本であると思います。
ここら辺の手抜きの無いようにしなければなりません。

チャンスを逃がさないようにするために。

「チャンスの神様に、後ろ髪はない。」・・・そうです。

事上磨錬・・・人はすべからく、事上に在って磨くべし。





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