SSブログ
微生物 病原菌 ブログトップ

おもしろい話 大腸菌+ [微生物 病原菌]

30年以上にわたって、農家や漁家の皆様と、色々な試験や新しいやり方などを続けていると、不思議な現象を見たり、面白い結果を得たりすることが多くあります。その中から・・・。

 おもしろい話  大腸菌

大腸菌がいなくなった + 鶏糞の組成が変わった・・・二つのお話です。


約30年前に、養鶏場(採卵鶏)の創業社長のMさんと水処理した時のことです。


水のラインは、

養鶏場の下の沢の水 → 沈殿槽 → 砂濾過槽 → 受水槽 → 鶏舎・事務所

ある時Mさんから、「今まで見たことがない緑の藻が砂濾過槽の水面いっぱいに繁殖している。

と連絡がありました。今までは、黒くて細長いひも状でした。(よくどぶ川で見かけるものに似ていた。)

珪藻類です。四万十川のアユ循環養殖のテストで、試験区だけきれいな緑の水になり、2年連続で無投薬で大きなアユが出荷出来た経験がありました。光合成生物なので、ふたをすればなくなります。


これは、水の「場」が変わって生態系が変わったんだなあと、とらえました。

おそらく鶏の調子も良くなるだろうなあ。と想像しました。


熱心なM さんは、3~4週に一度だったか、最寄りの市の保健所と、当時の経済連の試験室に使用水を持ち込み
定期的に細菌検査をしていました。

不思議なことに、発生する藻が変わったころから約4ケ月ぐらいかけて、大腸菌が徐々に減っていき、一般細菌だけが残るようになりました。菌数だけに関していえば、飲用適に近い状態になったのです。

Mさんも、種鶏場を経営していたUさんも私も、びっくり、そして大変喜んだのを覚えています。

養鶏場 (2).JPG


養鶏場大腸菌2 (3).jpg


養鶏場大腸菌3.jpg


その時見せていただいた、検査書をメモして帰りまとめたものです。
もちろんMさんは、次亜ソを入れるのをやめていました。


その後どれくらい経過したか、Mさんから連絡が入りました。
「堆肥場でいつものラインで発酵したら、堆肥がサラサラの黒砂の様になった。」


「分析すると、Feが激増していた。」センターもびっくりしていると。

分析センターの先生方も、大腸菌にしても、成分にしても、びっくりされていましたが、スルーでした。


スキャン_20200411 (6)_LI.jpg

C 今までの発酵鶏糞 (cont)  T 変わってからの発酵鶏糞(test)

この農場も、その後Mオーナーが他界され、系統の農場になりました。




「野人のたわごと」

 

殺菌剤や抗菌物質も使用せず、水温やDOやPHなどの環境場も同じ、
「その他のファクターが「場」を変え、死んだ水を生き返らせ、生態系を変え、大腸菌が住めなくなった。そして有効菌は、うじゃうじゃ いる。」
とは考えられないでしょうか?

牛と同じく、糞も変わってしまった。

この水を飲んでいる鶏達の、消化器官内の「場」が変わり、微生物達のコロニーが変わったのか(菌交代現象など)?

はたまた、地球の表土などで微生物を介して起こっているとも言われている、原子転換が起こっているのか?


生体内で起こっていると言われている、常温常圧での原子転換が起こっているのか?

確かに、宇宙物理学の先生がいわれるように、元素が鉄にむかって変化生成しているようには見えないか?

また機会があれば、先生方の話を聞いてみたいなあ。

また、やはり水も大事、影響力強いんだなあ。と改めて感じた結果でした。



 いやー、事実は本当に面白い。多分教科書には書いてないだろうなあ。


でも、農家の名人たちは、よく見たり感じたりしてるんですよ。おそらく。


私のような野人(無学で素人)は、暗黙知として積み重ねていこうと思う。


再現性がないと、面白くないからね!





・理論物理(宇宙物理)の佐治晴夫博士の教育法
「見えるものから不思議を感じ、見えないものへの探究心を引き出す。」

テレビ 「アマチュアライフ北海道 美瑛から子供たちに伝えたい」より


・常温核融合の水野忠彦博士
「事実を認めてその理論モデルを考えるのが、科学者の仕事です。」

久司道夫 三五館 「原子転換というヒント」より

牛元気情報 
http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
農家(作物)元気情報
http://noukagenki.blog.ss-blog.jp/
魚元気情報
http://sakanagenki.blog.ss-blog.jp/












nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ネットコミュニティ

おもしろい話 病原菌・・・1 [微生物 病原菌]

30年以上にわたって、農家や漁家の皆様や専門家の先生と、色々な試験や新しいやり方などを続けていると、不思議な現象を見たり、面白い結果を得たりすることが多くあります。 
その中から・・・。

  おもしろい話   病原菌

下の写真は、魚病生菌(魚の生きた病原菌)の繁殖テストの状況写真です。(1998年ころ)                   (魚類防疫士 Ⅿさん)

Ⅿさん(当時はヒラメでは第一人者と言われていました。)は、
専門誌に「薬を使用しない養殖の試み」という記事を何度か投稿されていましたが、
その中に、機能水を使ったデータを掲載されています。

その頃にいただいた、弊社の機能水を使用した時のデータ写真です。


魚病生菌発育阻止テスト1 各シャーレ 左 試験区 右 対象区.jpg


縦に左から、ストレプトコッカスSP 真ん中エンテロコッカス 右エドワジエラタルダの魚病細菌です。

3種共に各シャーレの、 左半分が試験区。   右半分が対象区。  です。

各試験区は機能水(横に2種:オルメクとランタム)で各菌を培養し、対象区はそれぞれ、精製水及び他のミネラル水で培養しました。

結果として、

すべての試験区(オルメクとランタム共に)では、病原菌の繁殖が抑えられ、 すべての対象区では、病原菌は強く繁殖し多数のコロニーを形成しました。

当然、有効菌を接種すると、試験区に多くのコロニーを見、対照区にコロニーが少なくなると推測されます。

こういう先生には、なかなか出会えません。農家や漁家のご主人や奥さんには非常に参考になり、助かると思います。(ああ、あの時感じたのはこういう事だったのかと。それなら、またこうすれば管理が楽になると。)



 野人のたわごと。 

この後、Mさんと一緒に養殖現場でいろいろなフィールド試験を行い、一部はMさんが専門誌に投稿されていました。二人して漁家の皆さんのためになる結果を求めて。

同じ「環境場」で培養して、このような差が出るという事は、やはり他にもファクターがあるという事ではないでしょうか?

そして、それらをうまく活用できれば、魚群管理(牛群管理・栽培管理)も楽になるのではないでしょうか?
もちろん基本である飼養管理・栽培管理をしっかりやっての話だと思いますが。

おそらく口から肛門(体外)の場(農業の場合土壌の場)がこのようなファクターでうまく形成されると、原生動物や微生物の組成も変わる事でしょう。

そして、「おもしろい話 堆肥」のような発酵が起こったのでしょうか?

いやー。 考えると、本当に面白い。 想像(思考)は爆発だ!

体内の場(細胞内)も合わせてうまく形成されると、細胞内諸器官も本来の機能が安定して、
狙い通りの飼養管理や栽培管理が、出来やすくなるのではないでしょうか?


もしその推測(仮説)が正しければ、飼料要求率や増肉係数、変動係数、歩留まりや成長、収量や品質にも有意差が生じることを、期待できると思う。


そのあたりのフィールド(現場)データを探してみよう。




「心で見なくっちゃ、ものごとは良く見えないってことさ。かんじんなことは目に見えないんだよ。」                         
                           サンテグジュペリ 星の王子様


でも農家や漁家の名人達にはかないません。
 
たぶん見えているんです。

牛元気情報  http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
魚元気情報  http://sakanagenki.blog.ss-blog.jp/
農家(作物)元気情報  http://noukagenki.blog.ss-blog.jp/






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ネットコミュニティ

おもしろい話 病原菌がいなくなった。・・・2 [微生物 病原菌]

日本を代表する魚類防疫士の一人であるMさんとは、20年以上にわたり色々なデータを取ってきました。

当時Mさんは、東大の江草研究室からのご指名で、国際シンポジウムで講演されたり、
30年あまりにわたり専門誌2誌に魚病の連載を持たれたりしていました。

当時から養殖では、病気が発生するとその都度、 「菌を分離し、薬剤の感受性を計り、効果のあるものを1クール投薬するという方法。」 が主だったと思います。

それでも、薬剤耐性や菌交代現象なども多発するようになり、

初めは、「それぞれの病原菌を押さえられないか?」から始まり、

やはり、「病気にかかりにくい魚を作るべきだ。」

「薬をあまり使用しないで養殖はできないか?」

とだんだん理想は高揚し、何十年も試験を続けるようになりました。

以下は、その中のデータの一つです。



おもしろい話  病原菌 Ⅱ


ヒラメの魚病生菌エドワジエラタルダのコロニーが、時間と共に減少していく状況写真です。

*写真1(原本をもらっていますが出てこないので、同じもののコピーを引用します。見えにくいですがご容赦ください。)

エドワジエラタルダ コロニーの減少対照区1試験区対照区.png




野人のたわごと

5年~30年以上、皆さんと一緒に色々なノウハウを活用して、経営に取り入れていると長期間続けているうちに

「ヒラメのエドワジエラ症が、前ほどまん延しなくなったような気がする。」とか

「出ても、本当に効きにくくて苦労していた薬や治療が、良く効くようになった気がする。」とか

「最近、牛を出さざるおえないような強い乳房炎が、以前ほどでなくなったような気がする。」とか

「乳房炎が出ても、治療が良く効くようになったので、乾乳期にきちんと治療するようになった。」とか

「作物の立ち枯れが、あまり出なくなったような気がする。」
などのお話を農家や漁家のご主人から、良く聞く様になります。


一番面白かったのは、

魚病研究室で 永年機能水の色々な作業や試験をしていると、ある時室長のⅯさんから、「エドワジエラを培養しても強く出なくなった。培養できなくなった。」というようなお話をお聞きしてことがありました。

もしかすると、研究室の「場」が変わったのかな? と考えたのを覚えています。

もしかすると上の写真のようなことが、消化器官内や細胞内、そして生け簀の中や、畜舎の中や、圃場で、長い年月をかけて起こっているとは考えられないでしょうか?


その後

2008年には、「細菌鞭毛タンパク質輸送装置を駆動するエネルギーの実態を解明ー細菌鞭毛を駆動する主要動力源は、プロトン駆動力だった。」
2008年1月24日Natureに掲載。大阪大 大学院 生命機構研究科。 
JSTプレリリース2008年1月24日

という論文が発表されています。

また、現在はコロナの影響もあって、大手家電メーカーからは、強制的にOHラジカルをつくって、空気中の細菌の膜蛋白からプロトンを奪いとって死滅させるという機能を持った空気清浄機もたくさん出始めました。

M,さんののデータ写真は、上記論文の掲載される10年前、魚類養殖専門誌アクアネット1998年12月号で掲載されました。

まだ気が熟してなかったのか、当時は病原菌は抗生物質や合成抗菌剤で死滅させようとするのが、唯一の方法であったような気がします。

今は、いろいろな試験を通じて、個人的には、機能水やA飼料の中にも上記のような作用を持ち合わせているものもあると、考えています。

そして、それぞれの機能や作用機序には差異があると思います。



いやー、おもしろい、おもしろい。

いろいろなやり方や、考え方があると思います。
そしてその考え方やり方が、経営のアドバンテージになる様な技術を選択されるのが良いと思います。



事実は小説より奇なり。
バイロン「ドン・ジュアン」の中の一節から生まれた言葉。


牛元気情報 http://usigenki.blog.ss-blog.jp/
魚元気情報http://sakanagenki.blog.ss-blog.jp/
農家(作物)元気情報http://noukagenki.blog.ss-blog.jp/

*写真1 水野芳嗣 薬を使用しない養殖の試み(下) アクアネット1998・12月より




nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:ネットコミュニティ
微生物 病原菌 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。