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おもしろい話  成長の「ばらつき」がなくなった。Ⅰ [成長のばらつき]

30年以上にわたって、農家や漁家の皆様や専門家の先生と、色々な試験や新しいやり方などを続けていると、不思議な現象を見たり、面白い結果を得たりすることが多くあります。 その中から・・・。

おもしろい話     成長の ばらつき


動物や魚類の、生育のばらつきが減り、おおきくそろってくる。お話です。


16年前に、牛が専門の獣医さん(後の試験場長)が、H畜産さんのご希望で取られたデータです。


以下 変動係数(成長のばらつき)が、38%に減ったフィールド(現場)データです。

H畜産さんは、F1を約250頭 飼育。

生まれて間もない子牛を同じ地域から導入し、75%程度を中間育成して出荷。残りは肥育して出荷。という経営をされております。

育成牛がばらつきなく成長することは、経営上非常にメリットが出てきます。

H16年中間育成テスト 変動係数 DG .jpg

F1中間育成 変動係数テスト 3.jpg

*現実に現場では、結果が出てくるにはもう少し時間がかかるようです。




野人のたわごと

とくに多量生産の肉や魚や作物は、重量が乗ってこないと総売り上げにつながらず、経常利益にもつながりません。(質にこだわった一部の高級食材はこの限りではないようです。)

とくに多頭飼いの畜種(F1・ホルスなど)や家禽類や養殖魚類や農産物などは、大きく揃っていること、そして歩留まりが良いこと、が大切なのではないでしょうか。


農家や漁家のご主人のお話を聞いていると、

魚を出荷したが、ばらつきが大きくて、魚体重が乗ってなかった。とか、

弱い子牛が食い負けして、体が小さい。とか、

もうひといき体重を乗せたかったけれど、追い込みで食い詰まって予定通りいかなかった。とか、

良く聞くことがあります。


経営にはそれぞれの「生き筋」あるいは「やり方」「方向性」があり、向上させるためにそれに応じて、課題を克服していく必要があります。

これらの変動係数を改善する事も、経営改善の大きな要因の一つになるのではないでしょうか?


長期的に見たら、もっと大きく揃うでしょう。


これもやはり、いろいろなやり方や考え方があるんだろうなあ、と思います。

そして、個人的には

酸化的リン酸化の熱力学的な効率が上がる様な技術が、 良いのではないか?

と考えています。



牛元気情報 http://usigenki.blog.ss-blog.jp/

魚元気情報 http://sakanagenki.blog.ss-blog.jp/

農家(作物)元気情報 http://noukagenki.blog.ss-blog.jp/




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おもしろい話  成長の「ばらつき」がなくなった。Ⅰ [成長のばらつき]

おもしろい話  成長の 「ばらつき」 がなくなった。 Ⅰ

元畜産試験場長のOさん(獣医師)とは、Oさんが牛担当責任者の頃ご縁があって出会いました。

お話していると、

ちょうど当時日本で初めての系統ブランド、「遊子漁協・遊鯛」や、「愛媛県漁連・愛鯛」の手がけていたころで、

「どの組織も、その地域の漁家や農家さんまたその産業のためになる利益になることを形にしていくことができないと、その存在価値はない。」という話で盛り上がり、

色々な試験をしました。

たまたま 「君子」 と出会うと、
何かしら 「自分たちの損得に関係のない、気概に満ちた物語。」 が始まります。

O先生も、畜産試験場長のころには、赤身のおいしいブランド牛「愛媛 あかね和牛」を完成させました。

サシの入ったブランドとはまた違う路線を行く、
愛媛県産では草分け的な美味しい「赤身の牛肉」となりました。


以下その中の一つです、

地元愛媛のH畜産(F1 250頭)のHさんの希望もあり、F1の中間育成での「変動係数」及び「D G」のデータを取ることとなりました。


 愛媛 H畜産 F1 250頭 中間育成 及び 肥育
以下 変動係数(成長のばらつき)が、38%に減ったフィールド(現場)データです。

H畜産さんは、F1を約250頭 飼育。

生まれて間もない子牛を同じ地域から導入し、75%程度を中間育成して出荷。残りは肥育して出荷。という経営をされております。

育成牛がばらつきなく成長することは、経営上非常にメリットが出てきます。

H16年中間育成テスト 変動係数 DG .jpg

F1中間育成 変動係数テスト 3.jpg

*現実に現場では、結果が出てくるにはもう少し時間がかかるようです。




野人のたわごと

とくに多量生産の肉や魚や作物は、重量が乗ってこないと総売り上げにつながらず、経常利益にもつながりません。(質にこだわった一部の高級食材はこの限りではないようです。)

とくに多頭飼いの畜種(F1・ホルスなど)や家禽類や養殖魚類や農産物などは、大きく揃っていること、そして歩留まりが良いこと、が大切なのではないでしょうか。

農家や漁家のご主人のお話を聞いていると、

魚を出荷したが、ばらつきが大きくて、魚体重が乗ってなかった。とか、

弱い子牛が食い負けして、体が小さい。とか、

もうひといき体重を乗せたかったけれど、追い込みで食い詰まって予定通りいかなかった。とか、

良く聞くことがあります。

経営にはそれぞれの「生き筋」あるいは「やり方」「方向性」があり、向上させるためにそれに応じて、課題を克服していく必要があります。

これらの変動係数を改善する事も、経営改善の大きな要因の一つになるのではないでしょうか?


長期的に見たら、もっと大きく揃うでしょう。


これもやはり、いろいろなやり方や考え方があるんだろうなあ、と思います。

そして、個人的には

それぞれの個体が持って生まれた本来の代謝・生合成の能力を、いかんなく発揮できる様な技術が良いのではないか?

と考えています。



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おもしろい話  成長の「ばらつき」がなくなった。・・2 [成長のばらつき]

おもしろい話  成長のばらつきがなくなった・・・2


出世魚・・・ぶり



「ぶり」は出世魚と呼ばれ、稚魚期から

モジャコ→ ツバス(ヤズ)→ ハマチ → ブリ

などと呼ばれます。(地方によって呼び名が違う。)


ぶりまで多尾数を一貫生産する場合、モジャコからツバスあたりまでを中間育成とし、
大手養殖会社では、牛と同じように担当や事業所を分けたりしているところもあります。


牛などの畜産動物と同様で、この時期にしなやかに伸びた、キレのある、大きく揃った中間魚ができるか否かが、その後の飼養管理に大きな影響を与え、ひいては事業業績(特に経常利益率)に大きな影響が出てきます。

農業でいう「苗半作」「苗七分作」であります。


以下、 以前に取り組んで成功した
「中時間育成でのばらつきをなくす。」ために行った、3年にわたるテスト結果の一部です。



F1の中間育成試験「成長のばらつきがなくなった・・・1」と同じような結果がでていました。


写真は、出荷用の「モジャコ」

飼料設計を変えたことで、ぬめりの多い良く伸びた非常に良いモジャコになったとの事でした。

25.モジャコ高知手結中山さん.jpg


R2年12月31日ぶり中間育成テストDocument_31_12_2020_0002.jpg




ご存じのように、事業会社ではテストを行った場合、データだけでは認めてもらえません。

研究機関ではないのです。あくまでも、経済活動として事業を行っており、最終的に利益貢献額や費用対効果を求められます。

この場合、3~4ケ月の短期間、エサの変更を行っただけで、
3年間共に、売り上げ換算額の大幅増となりました。

もちろんそれにかかった、諸経費は飼料代金以外、ほとんど変わりません。
(人件費、エサ代、船の燃料、償却、etc.)

(他の資料に関しては、今回は割愛致します。)



野人のたわごと


これまで30~40年たくさんのテストをさせていただきましたが、ほとんどの会社やご主人先には、大きな業者さんなどが毎日のように出入りされており、がっちり食い込んでいる先ばかりでした。


よっぽどのことがない限り、

テストするつもりのご主人たちの意向も、どこかの段階で取り消され、いままでどおり枝葉末節に資本を投下する、対症療法的な解決方法を繰り返すのが普通であり、周りの方々も(社員も含め)面倒くさいことなどやるつもりはないという方がほとんどでした。

オーナー経営者の場合、規模の大小にかかわらず、トップとそれ以外の方々(役員含む)の意識の差は大きく広がっていき、それがトップが精神的に患う(悩む)要因の一つにもつながっていると思います。

この時の 養殖会社の中間育成の事業所長は、やはりばらつきでお困りでした。そして3年間の試験に踏み切られました。(責任者や担当者が変わるとまた元にもどることも多々あります。)

確かに 現在どの業界も優良経営農家さんと 苦しんでいる農家さんに 大きく分かれてきてるように感じます。

また、大企業に有利な政策や税制がどんどん施行されていきます。

しかしながら、 やり方によっては まだまだ適正規模や小規模経営のほうが強くなれるやり方(生き筋)もあると思います。

色々なやり方や考え方があると思います。

おせっかいな業者さん(外向いて仕事している本物の営業マンや専門家、技術屋さん など)がいたら、ラッキーかもわかりませんよ?(笑)


彼は、「妙なことを言っているのではない。」 のかもわかりません。

他の方が共振(共鳴)できなかった のかもわかりません。(笑)


「すべては振動であり、その影響である。・・すべてのものは振動で構成されている。」
 マックス・プランク
                




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